毛羽毛現
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「毛羽毛現(けうけげん)」は、鳥山石燕の画集「今昔百鬼拾遺」に記載された毛むくじゃらの妖怪。
「今昔百鬼拾遺」の解説には「希有希見=稀にしか見ることがない」とも表記されている。

昭和・平成以降の妖怪関連書籍では、「毛羽毛現」は家の周囲や床下のように湿った場所に棲み、その家に病を呼ぶという。
一種の疫病神ともいえるが、「毛むくじゃら」という点で考えると、埃のかたまりにカビが生えたものを見間違えたのかもしれない。
カビを吸い込むことでアレルギーが起きるなど、身体に悪影響が出ることは大いにあり得るからだ。
というのも、鳥山石燕による記述には、「毛むくじゃら」「稀にしか見ることがない」という情報しかない。
実際、「ONNニュース」に登場する「毛羽毛現」は、くるくると目を回しながら上下に動いているだけ。
特に病を呼ぶことはないようだ。
となると、「ケサランパサラン」のような存在かもしれないし、あるいは「すねこすり」を見間違えたという可能性もあり得る…。